アククリーンによる古民家の再生
 近年の経済と社会構成の変化により不在住宅が目立つようになり、行政も空き家登録を行いこの対策に取り組んでいます。一方定年後の田舎暮らしや若者の農林業への回帰により、これらの住宅の需要が多くなってきています。資源再生と言われてから久しくなりますがまさに新築からリフォームの時代、ここでもアククリーンとスーパークリーナーブレイクは活躍をしています。
外部編
         ケミックスのアククリーン それは施工者本位の木材処理剤です。
 商業的スタンスから種々の商品を使い分けるのではなく、一液で安全性に優れまた作業効率も良く、また水での希釈によりコスト面にも優れ、ほぼ全ての木材の表面処理を補うことが出来るのがケミックスのアククリーンです。
 アククリーンによる外壁木部のあく抜き洗浄は幾つかの注意点を守れば簡単です。
 ここではアククリーンを水で3倍程度にうすめタンクスプレーで噴霧しています。このくらい乾燥し表面的な汚れは塗布後30分ほどで綺麗になりますので、直ぐに水洗いを行い仕上がりとなります。
 外部保護塗料が塗布してあり塗膜がしっかりしている場合は、木材用強力ブレイクの併用を使用します。詳しくはケミックス劇場外部編をご参照ください。
室内編
強力なブロアーで150年間の埃を吹き飛ばします。 スーパークリーナーブレイクを水で3倍に薄めで塗布します。
 ケミックスの商品は安全性が高いため噴霧作業も可能です。ここでは施工面積が広いため、刷毛で希釈倍率を決めてからスーパークリーナーブレイクの噴霧作業に移りました。ただし噴霧は目や口に入らないようにゴークルとマスクは必要です。
 スーパークリーナーブレイクにより汚れは直ぐに溶け出しますので、後から雑巾により拭き取ります。外部や状況に応じてはスチームによる水洗浄も可能です。
 仕上がりの善し悪しは下地処理で決まります。この現場では150年間の歴史の汚れ、囲炉裏からの煤や炎、蝿の糞などを洗い出すために、スーパークリーナーブレイク3倍液により第1回洗い出しを行い、5倍液により汚れの残った所の2回目の洗い出しを行いました。またその都度水拭きを行い場所により低圧水洗浄を行いました。
 汚れを落とし木材が乾いたらアククリーンの施工に入ります。風通しを良くし刷毛でアククリーンの原液から3倍液をムラなく塗布し良く乾燥させます。噴霧施工も可能ですが養生の必要や仕上がりがムラになったりしますのでテクニックも必要です。
 乾燥後きれいになったら良く水拭きもしくは水洗いを行って終了です。
      無垢は蘇る。
 分厚い松材の木目がきれいに現れました。この状態を少しでも長く保つために、当時は無かった日焼け汚れ防止のホワイト艶出しを塗り込み、丁寧に空拭きを行い仕上がりとなりました。
 この後漆喰は塗り替えられ、当時上棟の時に集まったであろう多くの人々の喜が伝わるようでした。

外部施工のページ 木材処理剤のページ